家具の彫刻家フィン・ユール作品集結！「心惹かれるフィン・ユールの世界」展 in 大津百町スタジオ

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皆さん、こんにちは。プラスロゴバの吉成です。
大津百町スタジオの中庭にあるヤマボウシに熟した赤い実がついてきました。その実を食べに小鳥達がやってきます。季節の移りかわりに心がほっこり、癒されます。さて、本日の本題はイベントのお知らせです。
プラスロゴバは、北欧の名作家具の数々を展示販売しておりますが、中でもフィン・ユール家具の展示の品揃えの多さには誇りをもっています。これだけのフィン・ユールの家具を所有しているのだから！とずっとフィンユールを紹介する企画を温めてきました。
そしてついに、この度、フィン・ユール展を開催することになりました！プラスロゴバが各所に持つ彼の作品の数々を大津百町スタジオに終結させ、一ヶ所でのご紹介が実現しました！
日本にもコアなファンが多いフィン・ユールの家具ですが、フィン・ユールって誰？という方々のために、簡単ではありますが、以下、説明させていただきます。

独自の世界観を持ったフィン・ユール

フィン・ユール（1912～1989）は、デンマークデザインを代表する有名な建築家でもあり、家具デザイナーのひとり。1930年からデンマークの王立芸術アカデミーで学び、1945年に独立。デンマークでは重要な「マイスター」の称号を持つデザイナーではなく、建築家であるフィンユールは、当時主流であった機能的でシンプルなデザインとは一線を画し、建築家ならではの独自の世界観で、彫刻的・有機的なフォルムの優美なデザインを確立してゆく。パートナーの熟練工の卓越した技術とも相まって、3次元曲面を活かしたフレームが特徴。芸術的な美しさがある。

フィン・ユールの家具の魅力

フィンユールの家具の魅力にはいくつか特徴があります。当時の家具業界ではタブーと言えることを、自らの家具にデザインとして取り入れたフィン・ユール。他の作家にはない美しさを備えているのがフィン・ユールの特徴と言えます。

家具製作に関する既成概念とらわれることのない、建築家としての発想と考えられるユニークな構造。
一つの家具デザインの中に、様々な素材を組み合わせている点。濃い色の材と明るい色の材を組み合わせ、真鍮とスチールパイプと木で異素材の組み合わせで、趣のあるデザイン上のアクセントに。
家具に取り入れられた”色”という要素が魅力。
家具に様々なメカニズムを取り入れている。
無用の用とも言える美しい突き詰められた形、用の美。ディティールの細部がことごとく美しいです。

シンプルでありながら計算された優美なフォルム、流れるような曲線。じっと家具を眺めていると、フィン・ユールが家具の彫刻家と言われるのもうなずけます。単なる家具を芸術作品の域までに高めたフォンユール。半世紀前にデザインされたものとは思えない斬新さを体感していただくことができます。