建築家 吉村順三による
日本の家に合う椅子と照明

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吉村順三 家具

初期の日本のモダニズム建築を代表する、建築家吉村順三氏(1908年~97年)は、
大きな公共建築よりも小さな木造住宅に重きを置き「居心地の良い」空間を生涯かけて追及しました。
また、家具は住み心地を左右する重要な要素と考え、多くの住宅で作り付けの家具を製作しています。
そんな建築家 吉村順三氏が手掛けた家具と照明を、プラスロゴバにてお取り扱いさせていただいております。

建築家 吉村 順三氏

「一軒の家の前を通った時、家の中に明るい灯がついて、一家の楽しそうな生活が感ぜられるとしたら、それが建築家にとっては、もっともうれしいときなのではあるまいか。」
吉村順三氏は、この言葉のとおり、簡素で美しい住まいを造ることで人々の日常生活を豊かにしようと考え抜いた、根っから「住まい」を考える建築家でした。

たためる椅子 制作秘話

「必要な時に必要な数だけ取り出して使える日本の”座布団”は、昔の人々の残してくれた素晴らしい生活用具。座布団のように簡単に小さく畳めて
持ち運びも便利で、掛け心地は勿論ですがオブジェとして形が良い、狭い所にも仕舞える椅子を作りました」

「たためる椅子」は、吉村順三氏と吉村順三設計事務所の家具を担当していた中村好文氏、
そして設計工房MandMの丸谷芳正氏の3人の手により、1989年に八ヶ岳高原音楽堂の客席椅子として考案されました。
4年もの間、試作を繰り返し、座り心地の改善、シートの縫製技術の工夫、何度もフレームの寸法を変更。
そして、主張しすぎないシンプルなデザインで尚且つリビングの主役にもなるような、座り心地の良い椅子が完成したのです。

八ヶ岳高原音楽堂の客席椅子として300脚採用

1989年に八ヶ岳高原音楽堂の客席椅子として、たためる椅子が採用されました。音楽堂のステージは自由に形を変えることのできる設計のため、移動に合わせ簡単に動かすことのできる椅子が必要でした。
そこで、兼ねてから考案していた「たためる椅子」の導入が決定し、開発は進んでいきました。

八ヶ岳高原音楽堂 撮影:新建築

木製ヒンジ(蝶番)の採用

ヒンジについては、吉村順三氏と中村好文氏、丸谷芳正氏の三人の中でも問題となり、相当悩んだようです。金属、プラスチックなどが候補に上がっていたが、ある日、吉村氏がヒンジを木製にすることを思いつき、金属による痛々しさも感じず、持ち出しの部分が木のため奥ゆかしく、美しい椅子の開発が進んでいきました。

たためる椅子

Lineup

サイズ/W575 D560 H700 SH360(折りたたみ時:W595 D115 H805)

張り地:ミナ ペルホネン“dop” ポリエステル/コットン
本体:ベイマツ(7Kg) または 吉野杉(6Kg)
張り地:牛革(表面)、麻キャンバス(裏面)
本体:ベイマツ(7Kg) または 吉野杉(6Kg)
張り地:表面/亜麻100%、裏面/麻キャンバス
本体:ベイマツ(7Kg) または 吉野杉(6Kg)

このように女性でも気軽にパタンパタンと畳むことができ、また重さも6kg〜と大変軽い仕様となっています。

枝付きフロアスタンド/麻シェード

麻のシェードを透過する優しい灯りと、高さ調整ができる木のスタンドは、天然素材を使った家によく馴染みます。
なかなか実物を見ることのできないフロアスタンドです。店頭にてご覧いただけます。

シェード:麻
本体:北海道産 樺(補強部:樫)
サイズ/H1600〜145 支え部分:φ250 シェード:φ330(約mm)10度傾けて床に対して平面となります。

たためる椅子 SMALL

たためる椅子をベースに、設計工房MandM 丸谷芳正氏がデザインした「たためる椅子SMALL」
名作椅子を食卓でも使いたいという要望から生まれました。
オリジナルより座面が2.5cm高くサイズも一回り小さく作られています。木部はアルダー材となっており重さは5Kgと大変軽量となっております。

家具の使い心地はもちろん、1つのオブジェとして美しさをも追求した、吉村順三の家具を、どうぞお楽しみにください。

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