Kaare Klint

Kaare Klint

コーア・クリント
1888 – 1954

コーア・クリントは、1888年デンマーク東部 シェラン島北東部のフレデリックスボルに生まれます。父は、建築家 “イェンセン・クリント”。コペンハーゲンにある“グルントヴィー教会”を設計したデンマークを代表する革新的建築家です。

コーア・クリントは14歳の頃から家具職人として、父をはじめ、建築家“カール・ピーターセン”や家具作家“ヨハン・ローデ”の元で学び、着々と腕を磨いていきます。
1922年には建築家として独立。そして1924年、デンマーク王立芸術アカデミーの家具科を創設、講師として教鞭をとります。
そんな彼が、“デンマークモダンデザインの父”と呼ばれる所以は、デザインに対する考え方にありました。

「過去にとらわれない物」「斬新な物」をデザインする”モダン主義”が主流だった時代、コーア・クリントは異なる信念を掲げました。
【過去の歴史・様式を見直し、それを時代の需要にあうよう再構成する(リ・デザイン)】。
この信念を持ち、教育を通し、数多くのデザイナーに多大なる影響を与えていきました。PK22やPK80の「ポール・ケアホルム」や2213や
スパニッシュチェアの「ボーエ・モーエンセン」、PP701やベアチェアの「ハンス・J・ウェグナー」もその一人でした。
コーア・クリントは【古代は我々よりももっとモダンである】と語っているのです。

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