ハンス・ヨルゲンセン・ウェグナー1914 – 2007
ハンスJ.ウェグナーは1914年、靴職人を父にデンマークとドイツの国境の町、トゥナーに生まれました。家具職人H.F.スタルベアーグの元で家具を学び、17歳で家具職人の資格を取得。初めてデザインを経験したのもこの工房でした。20歳でコペンハーゲンに移り、1936年から1938年まで工芸スクールに在籍しその後デザイナーとしての活動を開始。
数多くの名作を残し、才能溢れる多作なデザイナーとして知られるルニング賞(1951年)、第8回国際デザイン賞(1997年)はじめ、デザイン界における各種の賞を数多く受賞しています。また、デンマーク王立芸術アカデミーの名誉会員(1995年)、英国王立美術大学からは 名誉学士号(1997年)が贈られています。またその作品はニューヨークのMOMAからミュンヘンの ディ・ノイエ・ザムルングまで、世界中の著名な美術館でコレクションされています。
1940年、ウェグナーはアルネ・ヤコブセンとエリック・ムラーが担当する、オーフース市(デンマーク第二の都市)市庁舎の建築プロジェクトに参加し、そこに納める家具をデザインしました。またデニッシュデザイン界に大きな貢献を残した家具工房、ヨハネス・ハンセン社との共同作業もこの年に始まりました。
ハンスJ.ウェグナーは1943年、自身のデザイン事務所を開設しました。1944年には、中国の明朝時代の椅子に影響を受けたチャイナチェアシリーズの最初の作品となる椅子をデザインしました。このチャイナシリーズの最後の椅子となるのが1949年にデザインされたCH24、Yチェアです。Yチェアは、カール・ハンセン&サン社で翌年の1950年から生産され、今日ウェグナーの最も成功を納めた椅子となっています。
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