8.132024
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こんにちは。プラスロゴバの村井です。いよいよ、今週末から吉村順三家具展の開催が始まります。住宅と家具の役割を考え、どのように暮らしたいのか、居心地の良い空間をつくるには何が必要かを突き詰めてデザインした、建築家:吉村順三氏について書こうと思います。
「建築は、はじめに造形があるのではなく、はじめに人間の生活があり、心の豊かさを創り出すものでなければならない。」
大きな公共建築よりも小さな木造住宅に重きをおき、住む人がどのように暮らしたいのか、居心地の良い空間にこだわり追求し、人々が感じる居心地の良さに誰よりも気を使い大事にしました。
戦後、日本は欧米の椅子の文化を取り入れていきます。
「我々の生活では、椅子はもうなくてはならい無いものになっています。だが、長く畳の生活をしてきた日本はまだ椅子に慣れていない、知識や感覚は、まだまだ本当に馴染んでいない様です。椅子は、我々の体に直接触れる最も身近なものですから、その寸法、形、材料が我々の感情、健康、便利さに非常に関係しています。そして、良い椅子は毎日の生活を一層楽しいものにしてくれます。」
吉村氏は、日本の住宅、日本人の生活に合った「仕舞える椅子」を1978年に考案しました。
1978年 二人がけソファー「仕舞える椅子」
八ヶ岳高原音楽堂 撮影:新建築
長野県南牧村にある「八ヶ岳高原音楽堂」は、吉村氏が晩年に手掛けた代表作。「音楽と自然が一体となる、特別なホール」は、四季折々で様子を変える建築です。六角形のホールの4辺に大きな窓があり、野鳥の声や雨の音が聞こえる中、音楽と自然を一緒にまるごと楽しめます。
自然と調和を大事にすることは「幸福」と関係があると考えていた吉村氏らしく、季節の移り変わりを室内に取り込み、日本の伝統ならではの居心地の良い空間を作り上げました。
この、自由に形を変えることのできる八ヶ岳高原音楽堂のために開発されたのが「たためる椅子」です。ステージの移動に合わせて、簡単に移動ができなおかつ長時間座っても疲れない、ゆったりと包み込む座面と座り心地を約束された椅子です。
たためる椅子は、試作を何回したのかわからないね。とにかく四年の試作期間がかかったのだが、まだまだ試作改良していく必要性があると思う。テザインするということは、息の長いことなんだ。中村君、丸谷君と三人で、ときどき打ち合わせをやりながら、テーマを決めて改良しつづけていくのが大事だ」。(吉村順三)
「たためる椅子」は、吉村順三氏と吉村順三設計事務所の家具を担当していた中村好文氏、そして設計工房MandMの丸谷芳正氏の3人の手により、1989年に八ヶ岳高原音楽堂の客席椅子として考案されました。4年もの間、試作を繰り返し、座り心地の改善、シートの縫製技術の工夫、何度もフレームの寸法を変更。そして、主張しすぎないシンプルなデザインで尚且つリビングの主役にもなるような、座り心地の良い椅子が完成したのですが、吉村氏は、まだまだ完成とは思っていなかった様です。
作業の手を休める時、吉村先生の言葉が聞こえてくる。「丸谷君、ここの部分をこんな風にしたら座り心地がよくなるはずだよ。次までに直しておいてくれよ」。(丸谷芳正)
期 間:2024年8月17日(土)~2024年9月1日(日)まで会 場:滋賀県草津市渋川1-1-50 近鉄百貨店草津店4階 プラスロゴバ店舗
たためる椅子(革・麻タイプ)に実際に座って体験していただけます。ぜひゆっくり座り心地を体感してください。※会期中に関わらず、店頭だけでなく、メールやお電話でもご注文承ります。
プラスロゴバオンラインショップのご案内。今回のキャンペーン商品は、オンラインショップでもお買い求めいただけます。そのほかにも、プラスロゴバが扱っているキリムや北欧家具、照明や雑貨もございますので、ぜひご覧ください。
当店をご利用の特典といたしまして、オリジナル会員にご登録いただきますと、ご購入金額の5%をMOVポイントとして還元いたしております。※ご注意ポイントの付与は、会員登録後近鉄草津店・竜王店の店頭、またはメールでのやり取りの場合のみとなっております。オンラインショップでのお買い上げの場合はポイント付与はいたしておりません。ご了承ください。
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2019.5.19
2019.12.31
2021.9.11
2019.11.4
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