4.152024
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こんにちは。プラスロゴバの村井です。毎年開催している「春のキリム展」今年はバージョンアップして、北欧家具とキリムのコラボレーションをお楽しみいただく「ROGOBA KILIMと北欧インテリア」の展示販売会を開催することになりました!糸を紡ぐことから、染め、織りまでをひとつひとつ丁寧にハンドメイドで作り上げるキリムは、トルコの遊牧民の優れた技法と伝統にこだわった、それだけでも存在感のある敷物です。また、北欧の美しく磨き抜かれたクラフトマンシップの長く誇り高い伝統的な家具とのコラボレーションは、一層高いインテリア空間を生み出すことになるでしょう。
プラスロゴバが提案するロゴバキリムとは、トルコやイランなど中近東の遊牧民が、自然とともに生きる雄大な暮らしの中で、大切に伝承されてきた、毛足のないハンドメイドのテキスタイルです。キリムのなかでも、遊牧民の優れた技法や伝統の継承にこだわり【素朴な手紡ぎ・天然染料・優れた織り手】の3つの要素を持つ良質な一点ものとなります。
“アブラッシュ (abrash)” とは、織り上がった布“キリム” の表面に現れた糸の色の濃淡と糸の太さの大小がつくり出す『織りの風合い』を指す言葉で、キリムの良し悪しを 判断する非常に大切な要素です。
キリムには図面がありません。母から娘へ織り伝わる中で、誰かが文様をデフォルメし、それがおもしろいと広まるとその村での定番の柄となります。ロゴバキリムはシンプルではありますが、織り継がれる中でできあがった“伝統柄”です。それぞれに意味があります。その文様が持つ意味や物語を一部ご紹介します。
“幸せの在りかを指し示す矢印” の集まりである “サッフ” は、人々を幸せな方向へと導く伝統的な文様です。居場所を常に変え移動して生活する遊牧民にとって、迷うことなく常に正しい方向・進むべき方向“幸せが見つかる方向”を知っていることは、非常に大切なことです。日常的に迷いの無い安心できる状態でいることが、人々の切実な願いなのです。
手の文様は、その中の幸せなエリアに羊を襲う狼やその他遊牧民の生活を脅かす様々な邪悪なモノが入らないようにと願い、 “鬼は外”を願う気持ちを表現しています。さらに、その手がたくさん並べられているのは、祖父母、父母、夫と私、子、孫が連綿と豊かで幸せな遊牧生活を続けて、“子孫繁栄”してゆくことを願うものです。
人自然の中で生活する遊牧民にとって、『木の実を求めて空を飛んでゆく鳥』 と出会うことは、自分たちが生きてゆく上で最も大切な『水』と、 羊の餌である『草木』の繁茂する場所を教えてくれることから、重要な意義をもっていました。遊牧民はこの飛んでゆく鳥を『幸せを見付け、幸運をもたらす』素敵な文様として好んで織り続けてきました。
私たちは、ロゴバキリムは、家と家具を繋ぐ役割があるのではないか考えます。ロゴバキリムが、日本家屋や北欧の家、さまざまなスタイルに合わせることができるのは、現代織りで今もなお、トルコの職人たちの培われた技術とセンスが、どの時代でもどのスタイルでも、キリムを置くことでインテリアを一層引き立たせるのです。
日本の町屋を改築した、滋賀県大津市にある「ホテル講」日本の家屋と畳と家具を見事に繋ぐキリム。※ホテル講は、プラスロゴバの母体である谷口工務店がオーナーとして自遊人が運営しています。
北欧家具とキリムを置くことで、ハイセンスな空間に。
プラスロゴバでは、北欧家具専門店です。名だたる北欧家具ブランドの一部をご紹介いたします。
2024.10.8
2021.9.13
2021.12.25
2018.7.28
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