7.312023
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こんにちは。プラスロゴバの村井です。8月19日(土)から開催の「吉村順三家具展」についてお知らせです。初期の日本のモダニズム建築を代表する、建築家吉村順三氏(1908年~97年)は、大きな公共建築よりも小さな木造住宅に重きを置き「居心地の良い」空間を生涯かけて追及しました。そんな建築家 吉村順三氏が手掛けた家具と照明を、プラスロゴバにてご覧いただける展示会を開催いたします。
「一軒の家の前を通った時、家の中に明るい灯がついて、一家の楽しそうな生活が感ぜられるとしたら、それが建築家にとっては、もっともうれしいときなのではあるまいか。」吉村順三氏は、この言葉のとおり、簡素で美しい住まいを造ることで人々の日常生活を豊かにしようと考え抜いた、根っから「住まい」を考える建築家でした。
「必要な時に必要な数だけ取り出して使える日本の”座布団”は、昔の人々の残してくれた素晴らしい生活用具。座布団のように簡単に小さく畳めて持ち運びも便利で、掛け心地は勿論ですがオブジェとして形が良い、狭い所にも仕舞える椅子を作りました」今回の展示会のメインとなる「たためる椅子」「たためる椅子」は、吉村順三氏と吉村順三設計事務所の家具を担当していた中村好文氏、そして設計工房MandMの丸谷芳正氏の3人の手により、1989年に八ヶ岳高原音楽堂の客席椅子として考案されました。4年もの間、試作を繰り返し、座り心地の改善、シートの縫製技術の工夫、何度もフレームの寸法を変更。そして、主張しすぎないシンプルなデザインで尚且つリビングの主役にもなるような、座り心地の良い椅子が完成したのです。
軽井沢山荘のたためる椅子とフロアスタンド(丸谷芳正氏 撮影)
音楽堂の客席椅子としてデザインされたたためる椅子ですが、住宅の無垢の床や畳にも合う落ち着いた佇まい。
ヒンジについては、吉村順三氏と中村好文氏、丸谷芳正氏の三人の中でも問題となり、相当悩んだようです。金属、プラスチックなどが候補に上がっていたが、ある日、吉村氏がヒンジを木製にすることを思いつき、金属による痛々しさも感じず、持ち出しの部分が木のため奥ゆかしく、美しい椅子の開発が進んでいきました。
このように女性でも気軽にパタンパタンと畳むことができ、また重さも6kg〜と大変軽い仕様となっています。
八ヶ岳高原音楽堂 撮影:新建築
八ヶ岳高原音楽堂ステージは自由に形を変えることのできる設計でした。そのため、ステージに合わせ簡単に動かすことのできる椅子が必要でした。そこで開発されたのが「たためる椅子」です。長時間座っても疲れない、ゆったりと包み込む座面と座り心地を、ぜひご体感くださいませ。
名作椅子を食卓でも使いたいという要望から生まれた「たためる椅子SMALL」 たためる椅子をベースに丸谷芳正氏がデザインされた「たためる椅子SMALL」。オリジナルより座面が2.5cm高くサイズも一回り小さく作られています。木部はアルダー材となっており重さは5Kgと大変軽量となっております。高さ60cm〜63cmのテーブルに合わせて設計されているので、通常のダイニングチェアよりは少し低めの椅子ですが、コンパクトでゆったりとくつろげる空間を作ることができます。
こちらのフロアランプは、軽井沢の山荘の照明計画の際に制作された「枝付きフロアスタンド/麻シェード」麻のシェードを透過する優しい灯りと、高さ調整ができる木のスタンドは、天然素材を使った家によく馴染みます。なかなか実物を見ることのできないフロアスタンドです。展示会でぜひご覧ください。
もう1つ、吉村順三を代表する照明がこちらの「和風照明」建築の重要な要素として、家具や照明などの細部にまでこだわりのある設計を貫いた吉村順三氏による数多くの傑作から、『軽井沢の山荘』と『南台町の家』で使われている照明器具を照明メーカーのヤマギワが復刻。鉄パイプ、針金、和紙といったさり気ない素材を組み合わせた独特の造形感覚が特徴です。
この素晴らしい椅子を実際に見て体感いただけるこの機会に、ぜひお越しください!
今回の展示会の会期中、オンラインショップでもお買い求めいただけます。
当店をご利用の特典といたしまして、オリジナル会員にご登録いただきますと、ご購入金額の5%をMOVポイントとして還元いたしております。※ご注意ポイントの付与は、会員登録後近鉄草津店・竜王店の店頭、またはメールでのやり取りの場合のみとなっております。オンラインショップでのお買い上げの場合はポイント付与はいたしておりません。ご了承ください。
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2018.8.16
2019.3.26
2018.8.9
2021.9.1
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