フィン・ユール No.45で叶える“北欧名作チェア”のある暮らし

皆さま、こんにちは。プラスロゴバの吉成です。
皆さま、北欧デザインの巨匠、フィン・ユール(Finn Juhl)をご存じでしょうか。
フィン・ユール(Finn Juhl)は北欧を体表する、ハイエンドで、ワンランク上の家具を製造しているHOUSE OF FINNJUHL(ハウスオブフィンユール)の家具デザイナーです。

本記事では、フィン・ユール(Finn Juhl)がデザインした中でも、人気の高いNo45アームチェアをご紹介します。
彫刻のような美しさと、包み込まれる座り心地で世界中の愛好家を魅了してきた椅子について、
魅力される理由、サイズ・価格・仕様など+ROGOBAがわかりやすくご案内します。
読んでいただくとこの椅子に魅了され、“理想の一脚”を迎えたくなるはずです!

「名作家具を取り入れたい」「一点もののアートを取り入れる感覚で人とは違ったインテリアを楽しみたい」
「リノベーションした古民家や日本家屋に合う上質な椅子が欲しい」など、そんな方にぜひ一読いただけるとうれしいです。

フィン・ユール(Finn Juhl)|No45チェア誕生秘話

フィン・ユールの歩み

フィン・ユール(Finn Juhl)は、20世紀中頃、デンマークを中心に活躍し、家具に彫刻的な美しさをもたらしたデザイナーです。
「家具は人の体の延長である」という考えのもと、機能と芸術性をハイレベルな次元で融合させました。
当時、直線的で“機械的”なデザインが主流だった北欧家具界に、有機的なフォルムを持ち込んだ革新者でもあるのです!
フィン・ユールの作品は、今の時代でも、家具に対する固定観念を見事にくつがえしてくれて、他にはない唯一無二の家具と実感しています。

世界で最も美しいアームを持つと言われるNo.45チェア

なかでも1945年に発表された「No.45(通称:45チェア)」は代表作。
戦後間もない1945年の《キャビネットメーカーズ・ギルド展》という、デンマークの名工が技術を競い合う場で、当時の作品番号から“45”と呼ばれるようになりました。

当時としては、とても革新的だったこのアームチェアは、アームと座面が独自の“分離構造”でデザインされていて、まるで座面がフレームの中で宙に浮かぶように見えるつくりが特徴です。この大胆な挑戦が、名作椅子として名前を連ねるきっかけになったのです。さらに1950年代に改良版「NV45」が生まれ、そして現在、ご購入いただける現行品No.45チェアは、この改良版をベースに復刻されています。
フィン・ユール(Finn Juhl)は、建築家でありながら、自身がデザインする家具に対し「彫刻家のような手つき」で取り組んだと言われます。
その思想は、No.45チェアにも色濃く現れていて、「単なる座る道具」を超えた存在感を放っていますね!

No.45チェアのデザインの特徴と座り心地

浮遊感ある座面とアームの握り心

上記でもご説明させていただいたように、背と座は、フレームとは別パーツとして張り込まれています。これにより“視覚的な軽さ”と“構造的な強さ”を両立しています。
腰を下ろしてみると、座面全体がやさしく沈みこみ、骨盤を起こした理想的な姿勢へ導いてくれます。
そして、アームをご覧ください。「世界で最も美しいアームを持つといわれるNo.45チェア」と呼ばれているのをご実感いただけます。個人的にもよく見てほしい部分です!腰を掛けて肘掛けていただくとわかります。手のひらにフィットする太さを計算済でデザインされていることがわかります。細すぎず、薄すぎず、でも野暮ったくない絶妙なバランスと美しさ、触り心地です。
「長く座っても肩がこらない」理由は、こうした人間工学的配慮にあります。

有機的な曲線

ぱっと目を引くのは、骨格をかたどる無垢材フレームの滑らかな曲線。フレーム本体は、チークやウォルナットなど堅牢な広葉樹を、刃跡が残らないほどに丁寧に削り出して磨かれています。
ポイントは、木目が途切れないよう一本の木材から“脚→アーム→背”と連続して切り出すため、流れるような木目が楽しめるのも大きな魅力なんです!
光が当たるとその陰影がグラデーションを描いているようで、静止していても“動き”を感じさせてくれます。

職人技が光るディティール

私個人的には、もともと家具職人という経歴もあり、構造やつくりの部分にはついつい熱く語ってしまう部分になるのですが、、、
フレーム接合部には“フィンガージョイント”と呼ばれる細やかな継ぎ手を採用しています。国内の木工技術でも採用されていますが、ネジを使わず、木と木を噛み合わせるこの技法は、見た目の美しさだけでなく、経年でゆるみにくいという実用的な利点があります。
表面仕上げは植物性オイルで丁寧に磨き上げられて、木の呼吸を妨げません。見ただけで素材の良さを感じられます。
そして、触れた瞬間、大切に作られてきた職人たちの想いや、木肌の温もりが伝わり、冷えやすい金属製家具とは対照的な“ぬくもり”に感動させられます。

No.45チェアのサイズ・素材・仕様について

スペック

項目数値目安
66 cm一般的な1人掛けソファと同等
奥行76 cm脚を組んでも余裕
高さ88 cm標準ダイニングテーブルと相性◎
座面高42 cm日本人の平均身長で足裏がきれいに着地

木部と張地の選択

  • 木部(3種)
    • チーク:赤茶の深みがあり、経年で黄金色へ。オーセンティックなインテリアに。和風にも。
    • ウォルナット:ダークブラウンで重厚、シックでモダン空間に好相性。
    • オーク:明るいベージュで木目がはっきりとした樹種。硬くて丈夫。ナチュラルでライトなインテリアに。
  • 張地(約100種)
    • ファブリック:世界中の家具メーカーが取り扱うKvadrat社製のファブリックがメイン。高品質なウール混の生地は、フィン・ユールの家具にふさわしい機能性と美しさを兼ね備えています。
    • レザー:ブラックだけでも10種類以上のレザーサンプルよりお選びいただけます。

組み合わせ8選

オークダークオイル×レザー(Vegetal)
ウォルナットオイル×ファブリック(Remix183)
オークダークオイル×ファブリック(Watercolour Golden Syrup)

+ROGOBAでは、ファブリックサンプルやレザーサンプルをご用意しております。お気軽にご相談ください。

45チェアを迎える空間づくりのヒント

リビングで主役に

外をゆっくり眺めらる窓際に設置して自分だけの心地の良い居場所を作る。ロゴバキリムを敷いて、木部の色味を引き立てるとさらに上質な空間に。観葉植物も合わせて飾ると、No.45の曲線と共鳴して、自然を感じる気持ちの良い空間に仕上がります。

書斎にアクセント

デスクワーク用のチェアは実用一点張りになりがちですが、休憩用にNo.45を置くと空間の格が一段上がります。アームに肘を預けてコーヒーを飲むひとときは、短いながらもホテルラウンジのような豊かさをもたらしてくれます。

ほかの名作とのコーディネート

PP701ミニマルチェアやアルネ・ヤコブセンのセブンチェアなど、異素材アイテムを隣り合わせると、素材の“対比”が生まれ互いを引き立てます。照明にルイスポールセンPHランプを選ぶと、No.45の温かみとメタルシェードのクールさが調和し、空間のフォーカルポイントに!

照明やカーテンとのコーディネート提案

+ROGOBAでは、フィン・ユール(Finn Juhl)の家具と調和する「リネンカーテン」や「北欧照明」もご提案しています。自然素材のやさしさと、陰影のある光を組み合わせることで、北欧の暮らしに通じる“ヒュッゲ”な空間が生まれますよ。

古民家や和モダンにフィットするフィン・ユールNo.45

「北欧家具って、洋風の家にしか合わないのでは?」
そんな声をいただくこともありますが、No.45チェアは、むしろ古民家や町家、日本家屋などの和の空間にもよくなじみます。

その理由のひとつが、木の質感と造形の柔らかさです。
職人技が光る無垢のフレームは、古民家の梁や柱と調和し、空間に“静けさ”と“気品”を添えます。

納品実例:古民家再生ホテル「講 大津百町」のインテリア

+ROGOBAがインテリアを担当した、滋賀県大津の町家ホテルでは、築100年を超える古民家空間にNo.45チェアを導入しました。

写真| 町家の襖ともマッチ。フィン・ユールの46ソファとアイテーブルとコーディネート。

驚くほど自然に空間へ溶け込んでおり、訪れた海外ゲストからも「まるで日本で生まれた椅子のよう」との声があったほどです。北欧と和、それぞれが持つ「素の素材感を生かす美学」が、時代を超えて響き合っているように感じます。

フィン・ユール45の価格帯と価値|一生モノの椅子という選択

 価格と費用感

このチェアの価格帯は、木種と張地ランクで変動します。
たとえば「オークまたはウォルナット×ファブリック」で税込128万円〜、「オークまたはウォルナット×レザー」で税込140万円超が目安。世界3大銘木と呼ばれているチーク材もお選びいただけます。
耐用年数は半世紀とも言われ、もし将来張地を張替えても資産価値が落ちにくいのも魅力です。
「高い」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、この価格には、フィン・ユールの哲学とHOUSE OF FINNJUHLの腕の良い熟練した職人による時間と手間が詰まっています。
また、+ROGOBAでは正規品の製品のみをお届けしています。リプロダクト(模倣品)では決して得られない、時間とともに深まる味わいを、ぜひ本物でご体験していただきたいです。一生に一度、本物の椅子をお住まいに取り入れてみませんか?

よくあるご質問

Q1. 納期はどれくらい?
A. ご注文からお届けまで平均5〜6カ月いただいております。ご必要な時期から逆算してお早めにご注文ください。

Q2. 張地が汚れたらどうすればいい?
A. ウールは乾いた布で早めに吸い取り、中性洗剤を薄めた液で軽く叩き拭き。ただし強くこすらないのがコツです。
レザーはレザー種類に適したレザー用クリーナーと保革クリームでお手入れください。

Q3. 将来張地を張り替えたいときの費用は?
A. 張地ランクにより8〜15万円が目安です。フレーム再研磨・オイル仕上げにつきましてもご相談ください。

まとめ

No.45は単なる椅子ではなく、あなたの暮らしに“美意識”という価値をもたらすパートナーだと考えます。
毎日触れる家具だからこそ、時間とともに愛着が深まる名作を選んでみませんか。⁺ROGOBA 大津百町スタジオにて実際にお試しいただけます!
まずはショールームで〈No.45チェア〉をご体感ください!