北欧名作椅子、最初の一脚におすすめの5選!カールハンセン&サン社の「CH22~CH26」

皆さまこんにちは、プラスロゴバの吉成です。

「北欧家具のどんなものを選べばいいのかわからない」
「北欧家具の良さは?座り心地はどうなんだろう」
「いい椅子って、どこで違いが出るの?」
悩んでしまって決めてが欲しい!と皆さまに。

そんな問いに答えるなら、私は、ハンス J.ウェグナーが手掛けたカールハンセン&サン社の椅子は見逃せないと思っています。
彫刻のような曲線、座り心地を追求した構造、そして永く使うほどに深まる風合い。
ウェグナーがデザインしたどの椅子も、ただの家具ではなく“暮らしの一部”としての存在感を放ってくれます。

本記事では、CH22〜CH26を中心に、カールハンセンの椅子の魅力と選び方を魅力たっぷりにご紹介していきますね。

デンマークを代表する家具ブランド「Carlhansen & son」そして、その椅子の魅力とは?

Carl Hansen & Søn は、1908年の創業以来、手仕事の伝統を守りながら、モダンデザインの融合を体現してきました。
中でも家具デザイナーのハンス J. ウェグナーとのパートナーシップは、北欧家具史における最重要ポイントのひとつといえるのではないでしょうか。
ウェグナーのデザインを初めて商業化したブランドとして、名作CH24(Yチェア)をはじめとする多くの椅子を今日まで製作し続けています。

その魅力は、何十年経っても色褪せない美しさと、身体になじむ座り心地。素材選びから構造設計に至るまで、
まさに“人のための道具”として徹底的に考え抜かれた椅子なのです。
さらに、自然素材を生かしたナチュラルな仕上げや、熟練の職人による組み立て技術もまた、カールハンセンの椅子が唯一無二である理由のひとつで、日本人が惹かれる部分だと思っています!

カール・ハンセン&サンの家具には、豪華絢爛な派手さはありません。
ですが…日本の住まいの室内に置いたときの「しっくり感」は、特別なものだと確信しています!シンプルで誠実、そして美しい。
日本人の美意識に突き刺さるというか、、、、
妥協を許さないクラフトマンシップ、考え抜かれたデザイン、デンマークが誇る伝統的な製作技術。
そして、長く使い続けられるような素材や仕様になっていて、日々の生活の中で汚しては手入れして、、、使うほどに愛着が増して、
思い出とともに、その家族の歴史の一部になるような存在となり、家具に対する深い愛情を感じることができるはずです。
決して、安価なものでないからこそ、大事に使うし、手もかけたくなる。住まいに溶け込む。
それが、カール・ハンセン&サン社の家具なのだと思います。

ファーストマスターピースと呼ばれる5脚とは?

ファーストマスターピースとは、ハンスJ.ウェグナーが、カール・ハンセン&サン社に初めてデザインした5脚の椅子のこと。
当時発表されたこれらのコレクションは、カールハンセン&サン社の方向性を決定づけたばかりなく、どの椅子もクラフトマンシップに溢れるデザインでした。

それは、今から65年以上前のこと。
1950年、カール・ハンセン&サンと若きウェグナーが出会い、わずか数週間の滞在の中で歴史に残る椅子を次々と誕生させたことは、まさに奇跡のような出来事だったのではないでしょうか。
最初の椅子シリーズは、当時としてはかなり革新的でいずれも斬新で皆があっと驚くデザインでした。そして、そのシンプルさに多くの人が目を見張ったといいます。ウェグナーは見事なクラフトマンシップと、誰にでもわかりやすいデザインで、多くの人に訴求する椅子を創り上げたと言えます。

CH22、CH23、CH24(Yチェア)、CH25──そして長らく未発表だったCH26。
どの椅子も彫刻的なフォルムと、素材への深い理解から生まれた構造美が息づいています。
名作椅子とは、、、、それは上質であること、、、「優れた芸術性と技巧、そして献身的なクラフトマンシップ」という言葉がしっくりときます。

CH24とCH25は発表当時から現代まで長年継続して製造され、今や世界中で愛される北欧の象徴となっています。一方、CH22・CH23は一時生産が途絶えていたものの近年復刻。 さらにCH26は、当時デザインされながら製品化されていなかった幻の一脚として新たに加わり、ウェグナーが初めてカール・ハンセンに提供した椅子の全コレクションが現代に甦りました。
全てが復刻さらた2017年、当時オープンしたばかりのプラスロゴバでもファーストマスターピース展の巡回展の1店舗としてイベントを開催しました。
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「どの椅子も革新的で、驚きとシンプルさを兼ね備えた秀作」 ──このシリーズについて、現カールハンセン&サン社のCEOクヌッド・エリック・ハンセン氏がそう語るように、北欧デザインの原点とも言えるコレクションなんです。

きっかけをつくったのは、カールハンセン&サン社、先代のホルガー・ハンセン。 その出会いがなければ、現在のデンマーク家具の潮流も変わっていたかもしれません。

そして今、新設された最新の工場にて、熟練の家具職人と張り職人たちによって、ウェグナーのファーストマスターピースたちは再び命を吹き込まれています。

+ROGOBAでは、こうした背景を踏まえて、一脚一脚の椅子に込められた“時間と物語”を丁寧に皆さまにお伝えできればなと思っています。
インテリアとしての完成度だけでなく、その椅子が持つストーリーと哲学まで感じ取っていただけるよう、私たちはお客様とともに選ぶ喜びを大切にしたいと思っています!
それでは、CHシリーズ(CH22〜CH26)の特徴とその魅力、そしてそれぞれの導入事例を紹介していきます。

【CH22】ハンス J.ウェグナーが初期にデザインラウンジチェア

「CH22 ラウンジチェア」は、ウェグナーが初期に手掛けたラウンジチェアの名作です。長年生産が休止されていましたが、2016年にカール・ハンセン&サン社より復刻しました。発表当時と同じ製法で現在も製作されています。
CH22は、幅広のアーム、削り出しのような木部の造形、そしてペーパーコードの座面が特徴です。精巧な職人技で作られたフォルムと、快適な座り心地。読書やタブレットを触ったり、寛ぎの時間にふさわしく、視覚的にも安定感があり、快適な座り心地を両立していて、「座る」というより「身をゆだねる」ように、心と身体を支えてくれる椅子です。クッションのない木の椅子は、なんとなく硬さや緊張感を想像されるかもしれませんが、そんな不安を覆してくれます!
緊張感がほどけ、肩の力が抜けて、自然とリラックスして身体への負担がない。座面の角度もほどよい傾斜なので、立ち上がりもスムーズで楽に感じます。
ペーパーコードの座面は、張り感としなりのバランスがよく、通気性もあり、夏は蒸れず、冬は冷たさを感じにくいという利点もあります。かわいいシートクッションやファブリックをコーディネートするのも楽しいですね。
座ること自体が、ご褒美になるような、静かな時間に寄り添ってくれる一脚です!

CH22導入スタイリング事例

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【CH23】どんな場所にもしっくり収まるシンプルでコンパクトな椅子

CH23は、発売当初は、正統派なデザインなことから、CH24Yチェアよりも人気があったようなのですが、長らく生産がされておりませんでした。満を持して2017年に復刻。当時の図面に基づき忠実に製作されています。

クラフトマンシップが映える埋め木が美しい、曲げ木技術を応用した背もたれ。ダブルで 張られた美しいペーパーコード、そして、この椅子に安定性を与えている後脚のデザイン。
一見シンプルでベーシックなデザインですが、使う人への配慮が行き届いた繊細なデザインが施されています。ダイニングチェアとしての軽やかさ 、曲木技術を応用して作られている背もたれの曲線や角度、そして、この椅子に安定性を与えている、背まで伸びている後脚のデザイン、ディテールにウェグナーらしさが光る一脚と言えます。カールハンセン&サンの椅子の中でも、座面のダブルで張られたペーパーコードは手間暇かけて織られているのが見て取れます。通常の編みと比べて、沈みにくいのが特徴です。(※ラウンジチェアのCH25でも登場するカノコ張り)
CH23チェアの座り心地としては、背もたれのカーブ、座面が身体にやさしくフィットし、軽量で取り回しやすいのも魅力です。
アームのない椅子は、すっぽりテーブルの下に収まるので、コンパクトなダイニングスペースに合わせやすく、日常使いに最適です。

CH23スタイリング事例

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CH24「Yチェア」が名作家具の最初の一脚として選ばれる理由

世界で愛される定番椅子 通称「Yチェア」の名で親しまれるCH24は、発売当初から現在まで生産し続けられてきた椅子で、最大のヒット作。北欧好きなら、言わずと知れた北欧家具のアイコン的存在。名前を知らずとも、どこかで目にしたことはあるのではないでしょうか。
なぜここまで人々に魅了されるのか、、、それは「座り方」ではないかなと思っています。
「椅子なんだから、普通に腰掛けるだけでいいんじゃないですか」と思われるかもしれません。ですが、それだけでは「Yチェア」を満喫することができません。Yチェアの魅力は、このように「座る」という行為を自由に楽しむことができることです。さまざまな場所で、好きなように座る。好きなように座り、自分らしく過ごす。毎日の暮らしの中に、自由で豊かな時間を与えてくれます。お部屋の中でゆっくりできる椅子をお探しの方には本当にオススメの椅子です。

人気アイテムゆえ、メーカーからの樹種や仕上げのバリエーション提案が豊富なので、明るめ濃いめの仕上げも選べで、各自のインテリアに合わせた選択が可能で、名作家具の「最初の一脚」として選ばれることの多い椅子です。Y字型の背もたれは背中をやさしく支え、圧迫感のない軽やかさも兼ね備えています。ユニークなデザイン、そして暮らしの道具として、丈夫で気兼ねなく使え、手入れもさほど難しくないYチェア、人気があるのも納得です!

CH24導入スタイリング実例

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CH25 ペーパーコードの編み込みが印象的な一脚

CH25は、それまでになかった大胆で彫刻的なカタチから、当時は革新的なデザインと評価されていたそうです。フォルムばかりでなく、素材も新しい試みをしています。戦時中の物資不足の中で、もともと農作物などを束ねるために使われていたペーパーコードをこの椅子の座と背に使用。あまり一般に知られていなかったペーパーコードを、ウェグナーが十分な耐久性と美しさを見出したと言っても過言ではないでしょう。その後、多くの人々がこのペーパーコードに魅了され、家具に使用されてきたのは言うまではありませんね。そしてCH25は、CH24同様、発表以来、途切れることなく生産されています。まさにウェグナーのビジョンが時代よりも先を見据えていたことの証。
そんなペーパーコードの編み込みが印象的なCH22ですが、張りのある座面と背もたれが、体重をしっかりと支えてくれます。リビングの主役として映える存在感があり、職人の手作業による技術の結晶です。座と背のペーパーコードは熟練した職人でも1脚仕上げるのに、10時間を要するそうですよ!
使用されるペーパーコードはなんと400メートル!CH23と同じく、2本のペーパーコードで張っていく、耐久に優れた独自の張り方が美しい模様を生み出しています。

CH25ラウンジチェアを取り入れた例

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CH26

唯一、デザインされながら製品化されていなかった幻の一脚だったのがCH26アームチェア。2016年に復刻。
CH22とCH23の美点を融合して、現代的な解釈で新たに製品化されました。
ラウンジとダイニングの境界を越える存在で、広い座面と緩やかな傾斜が長時間の着座を快適にしてくれます。
そして、現代の暮らしにもなじむ万能型です。しっかりと座面に広さがあるので、当店では、男性の方に好まれている印象です。

CH26 スタイリング実例

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暮らしに合う椅子の選び方

椅子を選ぶうえで大切なのは、使用シーンに合わせた「高さ」「角度」「素材」の見極めです。たとえば、ラウンジ用ならCH22やCH25のようにリラックス重視の低座設計が適しています。一方、食事や作業にはCH23やCH26など、姿勢を保ちやすい設計が理想的です。

CHシリーズの座面高はおおよそ43〜45cm前後。脚の長さやテーブルの高さとのバランスも考慮することで、体に無理のない姿勢が取れます。
木材や仕上げも、空間のトーンに合わせて選びましょう。+ROGOBAでは、実際の住宅に置いた使用感や経年変化もご案内しています。

ダイイングチェアをお探しの方は、今回ご紹介した椅子以外にも、ダイニングチェアをご紹介している動画もありますので、ぜひそちらもご参考ください!

永く使うためのお手入れとサポート体制

カールハンセンの椅子は、使い込むほどに風合いが増す“育てる家具”です。
オイル仕上げのモデルであれば、半年〜1年ごとのメンテナンスで、美しい木肌を保つことができます。
また、ペーパーコードが緩んでしまっても張替えが可能。ペーパーコードは使い方にもよりますが、10年~15年ほどで緩みが出てくるので、座り辛さを感じたら張り替え時かと思います。+ROGOBAでは、専門スタッフによる修理・サポート体制も整えております。故意ではない、破損等につきましては、メーカー保証5年もありますので、安心です。

今回ご紹介した5脚は、すべて、プラスロゴバでお試しいただけます。ご希望のショールームに展示がない場合がございますので、お試しをご希望される方は、ご相談ご予約をお願いいたします。

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