【2025年12月1日発売】カール・ハンセン&サン – 隠れた傑作「ND52」「CH290」がついに復刻

皆さま、こんにちは。+ROGOBAの村井です。

カール・ハンセン&サン(Carl Hansen & Søn)より、2025年12月1日から発売開始となった、新シリーズについてご紹介いたします。
長らく生産が途絶え、「幻のモデル」として北欧ヴィンテージ市場で語り継がれてきたこれらの家具には、時を超えても色褪せない、デンマークデザインの真髄が凝縮されています。本日は、この二つの傑作に込められたデザイナーの哲学と、そのディテールに宿る美しさについて、深くご紹介いたします。

私たちは、ハンス J. ウェグナーという巨匠が遺した家具を扱うたび、その飽くなき探求心と木材への深い愛情に改めて心を打たれます。
それが、安らぎの空間を創造するソファ「CH290シリーズ」です。
本日は、これら復刻の意義と、ディテールに宿るウェグナーの美学を、北欧家具を愛する皆様と共有したいと思います。

彫刻的な木組みのディテール

オーク材などの無垢材で構成されたフレームは、一切の装飾を排し、構造そのものがデザインとなっています。

アームレストから後脚へ流れるダイナミックな角度と、完璧な接合部に、指物師であったウェグナーの卓越した技術が息づいています。
また、背面のスラット(すのこ状の板)は、構造体としての役割を美しいリズムで表現し、空間に軽快さを与えます。
CH290シリーズは、ラウンジチェアからソファまで、リビング空間をトータルでデザインできるラインナップも魅力です。

ラインナップ

CH290 | Lounge Chair 

CH290は、シリーズの核となるモデルとして、ウェグナーの古典的なデザイン哲学を最も体現しています。CH291が「ハイバック」で深いリラックスを追求するのに対し、CH290は背もたれが低く抑えられた「ローバック」が特徴です。

背が低いため、リビングの中央に置いても視線が遮られず、空間を広く見せる効果があり、カジュアルで現代的なインテリアにも馴染みやすく、サイドテーブルや窓際に配置するのに最適です。

CH291 | Lounge Chair

CH291は、ウェグナーが1962年にデザインしたラウンジチェアで、同じシリーズのCH290とデザインのエッセンスを共有しつつ、極上のリラックス体験を提供するハイバック仕様が最大の特徴です。

CH290(ローバック)と最も異なるのは、高さ98cmの背もたれです。これにより、頭部までしっかりと支えられ、首の負担がなく長時間座っても疲れない設計になっています。多くの場合、専用のネッククッション(枕)が付属し、より快適なリラックスポジションを提供します。

CH290F | フットスツール

CH290Fは、ウェグナーが目指した極上のリラックス体験を完成させるための不可欠な要素です。
単なる足置き場ではなく、ラウンジチェアと組み合わせることで全身の緊張を解き放つための、構造的かつデザイン的に調和の取れたアイテムです。

CH290およびCH291ラウンジチェアと同じ、ダイナミックに角度を持つ木製フレームと、角の丸みが美しいクッションのデザインを踏襲しています。セットで使用した際に、あたかも一つのユニットであるかのように美しく調和します。

CH292 | Sofa

ラウンジチェア(CH290/CH291)と同じ構造美と快適性を、リビングの中心となるソファに落とし込んだ、ハンス・J・ウェグナーの代表的なソファの一つです。

幅広のアームレスト、ダイナミックな角度を持つ木製の脚、そして背面のスラット(すのこ)構造が、シリーズ全体の統一感を保ちます。この背面のスラットは、ソファを部屋の中央に置いた際にも美しく、後姿にも手を抜かないウェグナーの哲学を体現しています。

ND52シリーズ – ナナ・ディッツェルが紡いだ有機的なエレガンス

愛娘の名を冠した、彫刻的なソファ「Vita-ヴィタ」

「ND52 ヴィタ」は、デンマークを代表する夫婦デザイナー、ナナ&ヨルゲン・ディッツェルによって1952年にデザインされました。自由な発想と確かな技術を融合させるナナ・ディッツェルの特徴が色濃く現れた、彫刻的な美しさが魅力のシリーズです。
シリーズ名の「ヴィタ(Vita)」は、夫妻の娘さんの名前に由来しており、このソファが持つ温かく、優しいパーソナルなストーリーを物語っています。

後ろ姿まで丁寧に仕上げられた木製フレームは、ソファを壁際に置くだけでなく、リビングの中央(センターステージ)に配置しても、その美しい背面デザインを損ないません。また、フレームはウォルナット材やオーク材などから選べ、張地も豊富なファブリックやレザーのグループから選択できるため、お部屋の雰囲気に合わせたカスタマイズが可能です。

ND52-2 | Vita Sofa

柔らかな曲線を描く木製フレームの上に、エレガントで有機的なフォルムのシーティングが載せられています。背面から見たときの美しいプロポーションは、空間に品格と存在感を与えます。

W146×D71cm(2人掛けの場合)という比較的コンパクトなサイズ感でありながら、優雅さを損ないません。リビングはもちろん、広いエントランスや応接室など、様々な空間で活躍します。

ND52-3 | Vita Sofa

伸びやかで優美な「彫刻的プロポーション」
192cmという幅は、大人3人がゆったりと座れるだけでなく、2人で使用する際には片側で寝そべるなど、多様なくつろぎ方に対応できる「リビングの主役」としての機能を提供します。

開放感: 背もたれが比較的低めに設計されているため、サイズがあるにもかかわらず圧迫感が少なく、空間に開放感をもたらします。

【ND55】ヴィタ コーヒーテーブル – 柔軟性と優雅さを兼ね備えた伸長式テーブル

ND55 ヴィタ コーヒーテーブルの最大の特徴は、デザイナーであるディッツェル夫妻が追求した「実用的な美しさ」を体現する伸長式(エクステンション)機能です。リビングでの利用シーンに合わせて、天板をスムーズに広げることができ、ゲストを迎える時や、作業スペースが必要な時に柔軟に対応します。

彫刻的なフォルム: ND52 ヴィタ ソファと対になるようにデザインされた、丸みを帯びた有機的なフォルムが特徴です。部屋の中央に置くことで、空間全体に柔和で洗練された印象を与えます。

上質な無垢材の質感: 天板とフレームには、FSC®認証済みの無垢のオーク材やウォルナット材を使用。時とともに深みを増す木材の質感は、北欧家具ならではの温かみと耐久性を保証します。

真鍮のエレガンス: 天板の継ぎ目や固定パーツには、控えめながらも上質な輝きを放つブラッシュドブラス(真鍮)が用いられています。この小さなディテールが、テーブル全体のエレガンスを高めるアクセントとなっています。

+ROGOBAでできること─ コーディネート・張地や樹種のご相談

当店はカール・ハンセン&サン正規取扱店として、お客様の空間にぴったりの北欧インテリアをご提案いたします。樹種や仕上げ、張地選びなど、ご不明な点はお気軽にご相談ください。

+ROGOBAでは、竜王ショールーム(予約制)を中心に、北欧家具・キリム・リネンカーテンまでを横断してご提案しています。
カール・ハンセン&サンの製品は竜王ショールームにてお試しいただけます。
木部と張地サンプルの比較、ダイニングテーブルとの高さ相性チェック、搬入経路の確認まで、専任スタッフが並走します。
ビデオチャットで打ち合わせも可能です。ご相談はお気軽にお問い合わせください。


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