こんにちは、プラスロゴバの吉成です。
築130年の邸宅を彩る、北欧と日本の出会い。「CASAWATARI」第三弾!
三重県桑名市に誕生したゲストハウス「CASAWATARI」。築130年の歴史を誇るこの邸宅を、私たちの住宅部門「木の家専門店 谷口工務店」がリノベーションしました。
そして、そこに新たな価値を吹き込んだのが、プラスロゴバが担当した北欧家具と照明によるインテリアコーディネートです。
古民家が放つ、今の時代では決して手に入れることのできない唯一無二の魅力。その価値をさらに高めるために、私たちは北欧家具の力を借りて「古民家リノベーション×北欧家具」という独自のスタイルを追求しました。
本記事では、趣の異なる2つの宿泊棟のインテリアを、写真とともにたっぷりとご紹介します!古き良き日本の心と、洗練された北欧のデザインが織りなす特別な空間を、ぜひお楽しみください。
過去の記事も合わせて、ぜひご覧ください。
【実例】古民家リノベーション×北欧家具|古き良き趣を残したゲストハウス①
【実例】古民家リノベーション×北欧家具|古き良き趣を残したゲストハウス②
宿泊棟− 離れ −

玄関外灯
母屋からつづく小路の奥まった場所にある木々に囲まれた平屋の「離れ」。訪れる人を優しく迎え入れてくれる小さな北欧照明。
板張りの外壁や趣ある和の建具とも調和した照明です。トルボー155ウォールは華美な装飾がないからこそ、日本家屋が持つ美しさを引き立ててくれるのです。


玄関土間
玄関に一歩足を踏み入れると、まず目に飛び込むのは、塗り壁の柔らかな質感。そこに、まるで夜空に浮かぶ満月のように、ルイスポールセンのAJエクリプタΦ220が静かに佇んでいます。消灯時も、その滑らかな丸いフォルム。古民家ならではの落ち着いた雰囲気に、モダンで洗練された印象が加わりました。


寝室ベッドサイト
寝室も柔らかな北欧照明で落ち着きのあるお部屋を演出しています。ベッドサイド(左)にはパンテラ250テーブル。柔らかく、眩しさを感じさせない光が特徴です。ベッドサイドに置くことで、就寝前の読書やリラックスタイムに最適な、温かみのある光が和みます。右側ベッドサイドに設置したのは、レ・クリント モデル 314。 繊細なプリーツシェードからこぼれる光が上品で、空間のアクセントになってくれています。パンテラとは異なる光の表情を楽しむことができ、寝室に奥行きと豊かな陰影を生み出しています。


寝室天井照明
複雑なシェードデザインが特徴のエニグマは、天井に吊るすことで、まるでオブジェのような存在感を放っていますね。
シェードの隙間から放たれる光が、非日常的な、幻想的な雰囲気を演出し、寝室全体を優しく包み込んでくれています。
一室多灯、温かみのある照明を組み合わせることで、ベッドサイドのパーソナルな光と、天井からの全体を照らす光が調和し、一日を締めくくるにふさわしい、穏やかで上質な空間となりました。
宿泊棟− 蔵 −

続いて、ひときわ静かな時が流れる2階建ての「蔵」のコーディネートをご覧ください。
リビングルーム
足を踏み入れると、まず目に飛び込むのが、リビングルームです。
玄関収納の上に吊るされたフリッツハンセンのオリエントペンダントは、銅製のシェードが鈍い光を放っていて、上品に和の空間に溶け込みました。


その奥には、北欧照明の代名詞とも言えるレ・クリントのシーリングライト(KC2652)が、和紙のようなプリーツを通して柔らかな光を広げ、空間全体を優しく包み込みます。消灯時も見上げた時、漆黒の天井に浮かび上がり、規則的に続く折りが美しい陰影が目を引きます。シェードは創業時から変わらず現在もデンマークの工房で熟練した折り職人によってひとつひとつ丁寧につくられていますよ。


階段吹き抜き
「蔵」のハイライトとも言えるのが、この階段の吹き抜け空間です。階段吹き抜けに浮かぶ、光のオブジェとして、細い棒の先端で絶妙なバランスを保つ、フロス IC Lights S1 JPがコーディネート。
この照明は、コンタクトジャグリングからインスピレーションを得てデザイン。真壁の漆喰壁の前に吊るされた、乳白色のガラス球体は、まるで静止した月のように見えませんか? 昼間は、光を反射してその美しいフォルムを際立たせ、空間にアートのような存在感をもたらしてくれています。夜には、温かく柔らかな光を放ち、古民家ならではの落ち着いた雰囲気をより一層引き立ててくれています。



※現在こちらのカラーは廃盤となっております。
ウォール Design: ポール・ヘニングセン
古民家に寄り添う、一点もののオーダー家具
北欧の家具や照明が彩る「CASAWATARI」ですが、この空間をさらに特別なものにしているのが、当社の家具製作部門モクノカグが手がけたオーダー家具です。
ゲストハウスの雰囲気や使い勝手を考え、一つひとつ丁寧に製作されたテーブルや収納棚。天然の木材が持つ温もりや、熟練の職人による繊細な手仕事を感じていただける、まさに一点ものです。使い込むほどに味わいを増す無垢の木は、この古民家の歴史とともに、ゆっくりと時を重ねていきます。
本記事では詳細は割愛させていただきますが、ラインナップを簡単にご紹介。






日本の伝統的な建築美と、北欧デザインの洗練された照明や家具。それぞれの個性が互いを引き立て合い、落ち着きがありながらもモダンな雰囲気を生み出し、新たな魅力・付加価値が加えられたことによって、スペシャルなゲストハウスとなりました。
CASAWATARIは、ただ泊まるだけの宿ではありません。古民家の歴史に触れながら、北欧インテリアで設たラグジュアリーな贅沢な時間を体感いただける、伝統とモダン、持続可能性と美しさ――そのバランスが見事に調和した、感性豊かなゲストハウスなのです。どうぞこの場所を訪れた際には、実際に家具に触れて、そのぬくもりを体感してみてくださいね。
最後に
3部にわたり紹介してきた古民家リフォームと北欧インテリアのコーディネート。
紹介させていただいたアイテムについて、価格やご注文方法など、全ての商品をご案内させていただきますので、プラスロゴバにご相談ください。北欧家具のコーディネートをご検討中の方や、古民家リノベーションにご興味のある方は、ぜひ私たち+ROGOBAまでご相談ください。
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