ROGOBA KILIM

プラスロゴバが提案する“ROGOBA KILIM”は、トルコやイランなど遊牧民が自然と共に織り継いできた平織テキスタイルです。毛足がなく、すべて手織りの一点物。豊かな風合いと厳選素材が上質な空間を演出し、日本の美意識にも見事に調和します。

ROGOBA KILIMの魅力

特別な存在感を放つ ROGOBA KILIM(ロゴバキリム)。その表情豊かなテキスタイルの魅力をご紹介します。

一貫した手作業

ロゴバキリムは、昔ながらの伝統的な手仕事にこだわり、ウールの刈り取りにはじまり、糸を紡ぐ、織るなどすべての工程が手作業で行われています。昔ながらの遊牧民たちが生活の中で糸を紡いだ方法と同じ手法で、木のコマを空中で回転させて糸を紡ぎ、手作業ならではの、揺らぎ、そのおおらかさ、素朴さ、立体感、質感、独特の風合いは、安らぎを感じさせてくれます。また、それは、より一点物としての価値を高めます。

上質な天然素材

ROGOBAで扱うキリムは、毛の繊維が長く、つやがあり、しなやかな品質の高いウールを100%用いて織られています。また、現在では化学染料が使われることの多い中で、織手たちが、植物の実・枝・根や鉱物など、自ら集めた天然の染料を使い、時間をかけて丁寧に染上げます。
天然素材で染め上げられた色合いは、温もりがあり、優しく、見ているだけで、私たちを心をホッとさせてくれます。日光にあたると色が飛びがちな化学染料に比べ、草木染めは、使い込むうちに徐々に表面の色が変化して、艶と深みを醸し出します。

素朴な感性、優れた織手

ROGOBA KILIMは、現代ではわずかにしかいない腕の良い織り手によって、織られています。そして、キリムには設計図がありません。織り手は、その日の天候やその時の気分で、自分の感覚で糸と色を選び、独自のセンスでアドリブで織り上げていきます。また、母から娘へと代々受け継がれた文様や技法、アブラッシュの表現を習熟した優れた織手によって、生み出されるロゴバキリムはまさに一点物のアートと言えます。ロゴバは、現代の暮らしにもフィットする、シンプルでモダンな独自のデザインを織手たちと開発し続けています。

最大の魅力「アブラッシュ」

“アブラッシュ”とは、キリムの良し悪しを判断する最も大切な要素で、糸の色の濃淡・太さの大小がつくり出す風合いのことを言います。同じ赤でも、微妙に色の違う様々な赤い糸を使い、太い糸や細い糸の粒の違いをセンス良く織り込んでいくことで、のっぺりとした平面的なテキスタイルとは異なり、奥行きを表現することができます。元々は、遊牧生活の中で必要最低限の糸しか染めないため、キリムを織っている途中で糸がなくなると、新たに糸を染め直します。しかし自然の中での作業は、同じ原料を使っても、植物の採れる時期や地域、気温によっても微妙に染まり上がりの色が異なります。その色の違いを、むしろ楽しんで織ろうとした遊牧民たちのセンスが、アブラッシュとなったのです。現代キリムであるROGOBA KILIMは、“アブラッシュ”が、より洗練され、キリムの風合いを豊かにする高度な技法として定着しました。

現代の暮らしに寄り添う

キリムは、元来遊牧民のテント生活において、主に敷物として使われたほか、毛足がないので使いやすく、間仕切りや布団、収納用袋のようにして使うなど、さまざまな用途で使われていました。厚みのある絨毯とは異なり、薄くて軽く、折りたためば簡単に持ち運びができ、気軽に季節や状況に合わせた模様替えが可能で、収納するにも場所をとらないので、現代の暮らしにおいても、とても使い勝手のよい敷きものとしてお役立ていただけます。

文様が綴る物語

キリムには図面がありません。母から娘へ織り伝わる中で、誰かが文様をデフォルメし、それがおもしろいと広まるとその村での定番の柄となります。ロゴバキリムは、オールドキリムに比べシンプルではありますが、織り継がれる中でできあがった“伝統柄”を用いて、織手の感性で糸の配色を決めていきます。それぞれに文様には意味があり、その文様が持つ物語を一部ご紹介します。

Saff
幸せのありかを示す矢印
“幸せの在りかを指し示す矢印” の集まりである “サッフ” は、人々を幸せな方向へと導く伝統的な文様です。居場所を常に変え移動して生活する遊牧民にとって、迷うことなく常に正しい方向・進むべき方向“幸せが見つかる方向”を知っていることは、非常に大切なことです。日常的に迷いの無い安心できる状態でいることが、人々の切実な願いなのです。
Hand
生活の安全を守り、子孫繁栄を願う
手の文様は、その中の幸せなエリアに羊を襲う狼やその他遊牧民の生活を脅かす様々な邪悪なモノが入らないようにと願い、 “鬼は外”を願う気持ちを表現しています。さらに、その手がたくさん並べられているのは、祖父母、父母、夫と私、子、孫が連綿と豊かで幸せな遊牧生活を続けて、“子孫繁栄”してゆくことを願うものです。
Flying Birds
木の実を求めて空を飛ぶ鳥
人自然の中で生活する遊牧民にとって、『木の実を求めて空を飛んでゆく鳥』 と出会うことは、自分たちが生きてゆく上で最も大切な『水』と、 羊の餌である『草木』の繁茂する場所を教えてくれることから、重要な意義をもっていました。遊牧民はこの飛んでゆく鳥を『幸せを見付け、幸運をもたらす』素敵な文様として好んで織り続けてきました。
Tents
豊かな草原で送る平和な遊牧生活
全面にちりばめられた三角形は、草原の中の遊牧民のテント、また、その周りに広がる黄色のグラデーションで表現された地模様は、豊かに繁茂した草原を表しています。つまり、このキリムは、豊かな草原の中で、豊かで充実した遊牧生活が送れることを願う一枚なのです。
Rich Ground & Rich Water
美しい草原と水が豊富に存在する土地
水平線の集まりは、遊牧民にとって大切な豊かな草原、豊かな丘を表現し、波の曲線は大地に豊かな水があることを願っています。
Evil eye
邪悪なものを睨みはねかえす魔よけ
第三者によって引き起こされる、危害や、傷害、不幸、死といった災害を取り除くために使われるモチーフです。
Hands On Hip
母性と子宝のシンボル
アナトリアの母神に由来する女性をかたどったこのモチーフは、母性と子宝のシンボルとして用いられます。
Water
遊牧生活でもっとも大切な水を表す
人間の生活の中で最も大切な水を表し、水が豊かであることを願う文様です。
Eagle
鷲や鷹を表す
猛禽類が羽を広げ、大空に舞う様子を羽にデフォルメさせて文様です。勇敢なイメージから勝利・成功を願う文様です。

ROGOBA ORIGINAL

ROGOBAが開発したこれまでに開発したオリジナル次世代キリムのご紹介です。よりモダンで洗練された空間を演出するため、今までにない新しい感性のキリムを考案しております。

透かしキリム

ロゴバが開発した世界で初めての光を通すキリム。“SUKASI KILIM”(透かしキリム)。裏表のないキリム本来の特性を活かし、隙間から外と内の光と風景が行き交うことで、これまでにないキリムの新たな表現を生み出しました。タペストリーとしてお使いいただくと、印象的な空間に。
洗練された現代空間に、アートとして。透かしキリムはオーダーで承ります。

ブラックキリム

ロゴバがトルコの優れた織手たちと考案した、通称“ブラックキリム”。様々な色を幾度も染め重ねて生まれた黒いウールを織り上げたのち、地中海沿岸に運び、夏の強い日差しを約3ヶ月間浴びせることで、偶然浮かび上がった奥深い色合いが魅力です。現代キリムの中で最も時間と手間をかけた希少価値あふれるキリムと言えます。現代の優れた織手たちと親密な関係を保つロゴバだからこそ生み出せたユニークなオリジナルキリムです。

印象派キリム

50~60年前、草木染めでは表現できない美しい色に憧れた織手たちが、わざわざ化学染料で染めてはみたものの、利用されず現在まで残っていた糸を用いて織り上げられたものです。原毛をベースに、カラフルなウールを数種類手で絡ませ、色彩豊かな糸に仕上げています。印象派の点描画のような柔らかい雰囲気を醸し出していることから『印象派キリム』と呼ばれています。
出来上がったキリムの色合いをより一層優しく仕上げるために、夏の日差しの強い時期、地中海沿岸で1~2ヶ月の間、日干しするなど従来のキリム以上に、膨大な手間の掛けかたゆえに、私たちはこのキリムを (クレージーキリム)とも呼んでいます。

+ROGOBA SELECTION

+ROGOBAがおすすめする原毛のキリム

染められていない羊の自毛の色(ナチュラルな色)を用い織り上げられている、上品で珍しいROGOBA KILIMをプラスロゴバをおすすめしています。黒やブラウン、オフホワイトなど様々な羊の毛で、大地の豊かさを、センスの良い『アブラッシュ』(糸の色の濃淡と太さの大小がつくり出す織りの風合い)で表現しています。どんなお部屋にも馴染みやすく、木の家や、ナチュラルなお部屋にフィットします。中でも、ベースにナチュラルなウールを用いながらも、文様のアクセントに染色した糸が使われてるROGOBA KILIMが、特に人気のあるキリムです。

サイズバリエーション

ROGOBA KILIMは、キリムの中では、とても珍しい小さなサイズのものから、様々なシーンでお使い頂けるサイズを展開をしています。用途に応じたサイズの目安をご参照ください。

用途に応じたサイズの目安

テーブル サイドボードの上、タペストリーに
約30×120cm
約20×100cm
約20×130cm
洗面スペースや玄関マットとして
約90×120cm 約60×190cm
約90×150cm  60×90cm
ホールやソファ前やパーソナルスペースに
約100×200cm
約100×150cm
約90×180cm
リビングやダイニングに
約120×180cm
約150×180cm
約180×230cm
お手入れについて

キリムは毛足がないため、絨毯のように髪の毛や埃が毛足の中に入り込むことはありません。 日常のお手入れとしては、掃除機や表面についたごみを市販の粘着クリーナー(コロコロ)などで取っていただくだけで大丈夫です。

また、“ROGOBA KILIM(ロゴバキリム)”は、品質が安定し、キリムの素材は基本的にウールを使用しているため、お洗濯が可能です。洗濯機の手洗いモードで、脱水まで行えます。その場合は、折り畳んで、必ず洗濯ネットに入れてください。
キリムを洗う場合には必ず水で、ご家庭用のウール用洗剤をご使用ください。汚れが気になる箇所は、ウール用洗剤を直接かけて、織目に沿って歯ブラシなどで軽くこすって落としてください。洗い後は、必ず脱水をし、すぐに形を整えて干してください。陰干し、日なた干しどちらでも構いませんが、一般的に陰干しが基本です。

※ 縮みの原因になりますので乾燥機は使用しないでください。
※ 長時間水に浸しておくと、色落ち・色移りの危険がありますのでご注意ください。
※大きなサイズのキリムは、クリーニングをおすすめします。クリーニング店へ出される場合は、ドライクリーニングではなく水洗いを指定してください。ドライクリーニングはオイル系の薬品で洗うため、キリムが変色する場合がございます。
※ROGOBA KILIMは、現地で十分洗っておりますが、色によっては色落ちする場合がありますので、必ず他のものと分けてお洗いください。

防炎物品適合品

《日本で初めての“防炎物品適合品”認定を取得》

病院や劇場、店舗など公共空間で安心して使用可能

高層建築物や地下街または劇場、病院など、人が多く集まる公共的な環境において使われるカーテンやじゅうたん、暗幕などは、人々を火災から守るために防炎性能を有するものを使用するよう、消防法で義務付けられています。“防炎物品適合品”とはこの法律で使用できると認可されたものを指します。

ROGOBA KILIM は天然ウール100%で品質が安定していることから、消防庁の許可のもと、防炎性能試験に合格し、防炎認定を得ることができました。これはトルコの遊牧民による手織りで一点もののキリムの世界においては大変珍しく、日本では初めてのことです。

現在、一般住宅だけでなく、超高層マンションやデパート、コンサートホール、病院やオフィスなどの公共の空間においても、安心して ROGOBA KILIM をお使いいただいています。

+ROGOBA COLLECTION

+ROGOBAの竜王ショールームでは、100点を超える数多くのROGOBA KILIMを展示販売しております。テーブルランナーや玄関マットサイズの小さなものから、公式オンラインショップでもご購入いただけます。

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