皆さま、こんにちは。プラスロゴバの吉成です。
「ダイニング照明の高さって、どのくらいが正解ですか?」
照明を選ばれているお客様からとてもよくいだくご質問のひとつです。
『ペンダントライトの選び方』についての投稿に続きまして、ダイニングの『ペンダントライトの取付高さ』についてご紹介します。
特に北欧デザインのペンダントライトをご検討中のお客様にとって、照明の取り付け高さは、見た目だけでなく、食事のシーンやお部屋の印象や雰囲気に大きく関わる重要なポイントです。
心地よい空間を演出するためにも、ぴったりのペンダントライトでダイニングを灯してみませんか?
北欧照明をダイニングに美しく、照明の機能を十分に発揮し、そして快適に取り付けるための「理想的な高さ」について、専門的な視点からお話しします。
【北欧照明の基本】シェード下端はテーブルから60〜70cmが目安
プラスロゴバが扱う北欧メーカーの多くは、ペンダントライトの取り付け高さを、ダイニングテーブルの天板から照明のシェード下端までの距離を「60〜70cm」に設定することを推奨しています。日本の暮らしでは、少し高めに取付を希望される方も多いですが、北欧の家庭では、60㎝くらい低く取付するのが一般的。この高さは、北欧の暮らしに根ざした「ヒュッゲ(Hygge)」な空間づくりに欠かせないバランスとみんなが熟知しているからです。
なぜ60〜70cmなのか?その理由とは:
- ✅ まぶしさを防ぐ
適切な高さにすることで、着席時に光源が直接目に入らないのでまぶしくありません。快適な明るさを保てます。 - ✅ 手元が美しく照らされる
低く設定することで、食事やティータイム、読書中など、テーブルの上に自然で柔らかな光が届きます。 - ✅ 空間に落ち着きを生む
光が近くにあると、人との親密感も生まれて、ご家族やご友人との時間をより豊かなひとときにしてくれます。
また、シェードが程よく低く吊るされることで、空間に“囲まれ感”が生まれ、ダイニングに温もりを感じます。


ダイニング周りの空間が少し暗いと感じられる方には、フロアスタンドやテーブルライトなど補助照明を上手く組み合わせてお使いいただくのがおすすめです!
1つの部屋に1灯りではなく、複数のランプを配置することで、部屋の表情が生まれ、リラックスできる心地よい空間に仕上がります。

【取り付け時の注意点】こんな場合は調整を
とはいえ、60〜70cmが“絶対”というわけではありません。空間やご家庭のライフスタイルによっては、多少の調整が必要なケースもあります。
✔ 小さなお子さまがいる場合
頭をぶつけてしまわないよう、やや高めの設置にするのも一つの工夫です。
✔ カウンター越しに空間を見渡したい場合
キッチンと一体型のダイニングの場合、視界をさえぎりたくないときは、数センチ高くすることで圧迫感を軽減できます。
✔ テーブルのサイズや天井高が通常と異なる場合
テーブルの大きさや天井高によっては、照明の存在感が変わるため、全体のバランスを見ながら調整することをおすすめします。
【実例から見る】照明の高さで変わるダイニングの印象


照明の高さひとつで、ダイニングの印象はがらりと変わります。
たとえば、シェードを高めに設置すると天井全体に光が広がり、開放感のある雰囲気になります。しかし、光が分散するため、テーブル上が少し暗く感じられることも。
一方で、60〜70cmの範囲に下げることで、空間が程よく引き締まり、食卓の主役感がアップ。特に、北欧デザインの照明はシェードの形状によって光の広がり方が緻密に設計されているため、メーカー推奨の高さで本来の美しさと機能性を最大限に引き出すことができます。
お部屋に合わせてコード加工、オプションを選ぶ
取付高さが決まったら、コードの長さを決めます。メーカーによっては、事前にコードの長さを決めて、あらかじめコードカットやコード延長加工も可能です。またダクトレールに取付する場合は、ダクトレール加工も可能です。
(※コードカット、コード延長、ダクトレール加工は別途費用が必要となります。)

図のように、テーブルから照明の下端までの間を60〜70cmにセッティング。
シェードの下端から天井取り付け位置までの長さを全長といいます。
ルイスポールセンの代表作「PH5」の通常の全長が、1910mm。
天井高(床から天井までの高さ)2300mm
テーブル高 720mm / ボディ 30mm とすると…
2300 – (720 + 600 + 30) = 950mm(全長)
理想的な全長が950mm となり、コードカット加工が必要となります。
✔ コードアジャスター
お引越しなどで取付する場所が変わる場合には、コードの長さを調節できる「コードアジャスター」もご用意しています。
こちらの商品は、レクリントの照明にお使いいただけるアジャスターとなります。
ただいまオンラインショップでも販売しておりますが、在庫限りとなりますので、お早めにお求めくださいませ。
✔ フラットシーリングカバー
メーカーによっては、フラットシーリングカバーやダクトレール用プラグに変換することも可能。
通常、天井の電源に取付する引掛けシーリングがついてきますが、状況に応じて、フラットシーリングカバーに交換すると、よりすっきりとした仕上がりになります。
※こちらは、オプション料金がかかったり、また、フラットシーリングカバーの取り付けには工事が必要となります。



フラットシーリングカバーにすると天井がすっきりとして、美しい照明のデザインが引き立ちます。
【プロのアドバイス】理想の高さは「暮らしに合わせて」
私たちは日々たくさんのお客様とお話しし、それぞれの暮らしに合った照明のご提案をしています。
「インテリアはバランスが命」とよく言いますが、照明の高さもその大切な一部です。
✔ 食卓を囲む時間をもっと大切にしたい
✔ お気に入りの北欧照明を最大限に引き立てたい
✔ ゲストに“素敵だね”と褒められる空間にしたい
そんなご希望がある方は、まずは60〜70cmをベースにご自宅の空間と照らし合わせてみてください。迷ったときは、どうぞお気軽にご相談ください。プロの視点で最適な取り付け高さをご提案させていただきます。
まとめ
- 北欧照明のダイニングテーブルからの推奨高さは 60〜70cm
- まぶしさを防ぎ、美しく照らし、空間に落ち着きをもたらす
- 暮らしや空間に合わせて微調整がポイント
- 悩んだらプロに相談を!
ダイニングのあかりについて、2投稿に分けてご紹介しました。
照明は、ただの明かりではありません。暮らしを豊かにするエッセンスです。
ポイントを押さえていただき、心地よいあかりと共に、お食事や団らんで素敵な時間をお過ごしください。
プラスロゴバでは、実際に見ていただける照明を豊富に取り揃えています。ぜひ、店頭でご覧になってください!
照明選び・取り付けのご相談は、お気軽にショップスタッフまで。